「第4回 夢・実践塾」レポート」

去る1月11日土曜日、第4回「夢・実践塾」の会が催されました。
会場は、TKP品川カンファレンスセンターです。
今回は会議室での開催でした。(※14時〜17時まで3時間の催しとなりました。)



「夢・実践塾」の趣旨・活動について ー 中村塾長 挨拶

まずは主催の中村静雄さんから、社会全体の高齢化について
「なぜ、マイナス点ばかり取り上げられるのか」、「誰かが、”高齢化の光”の部分も公平に見せる必要がある…」と、
この「夢・実践塾」を始められるのにあたってのお話がありました。
また会の目的として
「個人が本当にやりたかったことを意識し実践できるようになること」
「これまでに各々が培ってきた知識・経験・技術を社会で役立て、
それを社会にも認識してもらうこと」であるとし、次のようなお話がありました。

中村さん:日本の高齢化社会が取り上げられています。
本来「老」や「高齢」には陰のマイナス部分と陽のプラス部分があるのですが、メディアの取り上げ方はマイナスの部分に焦点を当てる場合が多いようです。
マイナスの部分とは例えば体力の衰えがあります。
高齢者が増えると日本の労働力が低下し生産性が落ちる、というような議論です。

しかし、プラスの部分を議論しないのは公平ではありません。
プラスの部分とは現役引退までの長い経験と知識、それに裏付けされた知恵や技術のことで、いわば社会の宝とも言えるものです。
高齢者が増えることは宝物が増える喜ばしい状況です。

マイナス部分をクローズアップするメディアの空気に染まって、
高齢者自身が社会からの「引退」意識を持つとマイナスの老化社会が加速してしまいます。
そのような空気に染まることなく、高齢者自身が自分の可能性を自覚することから始めたいものです。

『夢・実践塾』は、高齢者一人一人が宝を所有していることを意識すること、
社会は宝を活用する仕組みを作ること、この二つのことが高齢化社会を希望のある充実した社会に変えるために不可欠なことと考えています。
高齢化社会が衰退という方向ではなく、より充実した高度な成熟社会の方向へ進み、海外諸国の目標モデルになればいいなと考え、行動し始めました。

『夢・実践塾』が始めた具体的な活動としては、
・高齢者一人一人が自立して、それまでに得た宝を還元する意識をもつための啓発活動
・社会が高齢者と現役世代と融合させ効率よく機能する仕組みを作るための啓発活動
があります。

会における活動例は、以下の通りです。
・各々の夢を語り、これを実現するために実際に取るべき行動を共に考え学び合う勉強会
・夢・実践塾のサイト(※現在開設に向け準備中)で、会員の皆さんが夢を語る姿を取材紹介
・・・・・・・・・・・・

中村さんは高齢者について「体力はないが知恵を出してくれる存在」であることが広く認識される社会を目指しており、そのためにもこの活力ある「夢・実践塾」の姿を積極的に発信し、社会にもまた活力を与えられる会にすることを願っているとのことでした。

『夢・実践塾』会員 岩佐哲次さんによる体験談

福島県奥裏磐梯の古民家で「蕎麦古屋」を経営
 千葉の家と二地域居住を実践中


岩佐哲次さん(66歳)は、福島県奥裏磐梯の古民家で、手打ちそばの店「蕎麦古屋」を営んでおられます。
長年JRに勤め駅長まで務められた岩佐さん。54歳で山奥にある古民家を購入、57歳で早期退職しその後古民家を改造してこの蕎麦店を開業されました。
このお店が福島で「一日20食限定の蕎麦屋」として有名に。
それをきっかけに、限界集落だったその地域にも変化が起こります…
奥裏磐梯で第二の人生を切り開き、冬は関東で暮らすという「ニ地域住居」も実践されている岩佐さんをこの回のゲストとして、主宰者中村さんが聞き手となる形でお話を聞かせてくださいました。


岩佐さん:40代半ば頃から「家族と暮らす今の家を捨てずに、しかし自分の生きる
核となる場所を自然豊かな山の中に構えたい」という思いが頭の中をチラチラしていました。
40代終わりには「山の中の古民家」というひとつのコンセプトが出来上がっていたんです。

中村さん:私はすべての準備を完璧にしてから行動に移すタイプなので、
それに対し岩佐さんのように先行きのはっきり見えない時点で「まず行動」というのが、
まず驚きなんです。なぜ行動に移せたのですか?

岩佐さん:プランを精密にすると不安が出てきます。“お金”か“夢”か?私は“夢”を優先しました。

中村さん:ここに岩佐さんの実践例の特徴がありますね。

岩佐さん:(古民家の構想の方が先で、)59歳のときに「起業しよう」と決意したんです。退職金は家族のため。自分は山の中で自給自足しようと考えました。
それにしても、起業するにはまず人との出会いが大事であると考えました。
田舎の山の中で人と出会うにはどうしたらよいか?
そこで昔やった蕎麦打ちのことを思い出したのです。蕎麦で、人と出会えるのではないか。
それで・・・「蕎麦屋で起業」という発想になりました。
店の内装は出来る限り自分でやりました。
ここは限界集落なんです。平均年齢68歳だけれど、多くは一人暮らしの老人。蕎麦屋が評判になってからは、新潟、仙台、東京など他県ナンバーの車もたくさんやってくるようになりました。
皆さん驚いていらっしゃいます。

中村さん:私も奥裏磐梯に岩佐さんを訪ねて伺いましたが、それは美しい桧原湖の下手にあたる場所にあり、地形的にもとても面白い、興味のつきない場所です。近くに民宿も温泉もあるんですよね。
こんなにすてきな場所で第二の人生である蕎麦店も成功し、うらやましい人生を送っている岩佐さんですが、まだ第三のプランがあるとのことで驚いています。

岩佐さん:蕎麦打ちの仕事は本当に重労働なんです。私は現在66歳ですが、あと数年…5~6年がいいところじゃないかと思っています。
蕎麦屋を始め知り会えた人がたくさんいます。得た土地は、今後そういった皆さんやお世話になった方々の遊び場にしてもらいたいと考えるようになりました。

中村さん:「蕎麦屋の後継者」というお考えは?

岩佐さん:それももちろん考えてはいます。
ただ、教わりに行くとそれはただ単に“師匠の蕎麦”になってしまう。だから私は独学で蕎麦を学びました。素人だからそういう考え方ができたんだと思います。
猪苗代~会津若松~西会津まで、たくさんの様々な蕎麦屋へ行き研究して“自分の蕎麦”をつくりました。だからこそ遠くからでも人が来てくれるような蕎麦屋になれたのだと思っています。

★その後質問タイムでは、味わいある古民家蕎麦屋の写真を見ながら岩佐さんのストーリーを聞いていらした参加者の皆さまから、「そちらのお蕎麦屋さんへ泊めていただく場合、費用はいかほど?」
「ご家族の反対はなかったのですか?」など皆さま興味津々といった雰囲気の中、質疑応答が行われました。
岩佐哲次さんの紹介動画はこちらからご覧いただけます。

http://mail.os7.biz/l/01aVXZ/KrUBuMis/

参加者による自己紹介

続きましては自己紹介タイムです。
参加された40代~70代の20名の皆さまが、それぞれの夢や思いについて自己紹介と共にお話しくださいました。
・「60歳を過ぎて具体的に夢を実践している人たちの会が本当にあるのだなあと驚きました。」(50代女性)
・ 「まだまだ人生七合目!」(70代男性)
・「実は・・・夢を持つのが夢なんです。」(50代男性)
・「会に参加するようになって、あらためて起業を考えるようになりました。」(60代男性)
・「いまは第二の青春です」(50代女性)
ご参加された皆さまが生き生きとご自身の“夢”、“いま”を語られる姿が、とても印象的でした。

こうして「夢・実践塾」へ参加され、“人生の夢”というキーワードで繋がった皆さまそれぞれの実践が、日本の未来までを明るいものにしていくイメージが浮かんでくるようで…お話を伺わせていただいた私も、なんだかワクワクしてまいりました。

塾長・中村静雄さん「私の夢」

還暦からの人生をキラキラさせるための「自立した村」構想

還暦からの人生をキラキラさせるための「自立した村」構想


中村さん:私の夢は、一言でいうと、“自立した村を作ること”です。
若い頃に経験した「大きいことはいいことだ」「消費することはいいことだ」
といった社会風潮の中で、
豊かさとはなにか?ということを考えるようになったのがきっかけです。
純粋な豊かさというものを考えたとき、自分の思う“豊かさ”を
実践して生きたいと思うようになりました。

グローバル化の中で海外に頼り切っている物資、食物がもし遮断されたとき、
様々な問題が生じるでしょう。
そういった問題から離れたところにあるのがこの“自立した村”です。
食料とエネルギーの自給自足、水の確保、生まれてから死ぬまでに必要なことを
充たす施設などを用意します。
天変地異は避けられませんが再興に必要な最低限のものを手当てできる村です。

ではさっそく、私のイメージする“豊かさ”、“自立した村”をイラストに
してもらったものを見てください。

手前に海、田と畑が広がる向こう側には様々な施設があります。右手に果樹園、左手に牧場があり、土地に添う形で川が流れ、背後に山がそびえています。山の中腹には風力発電も。外部との行き来は少なく、目的をもってここへ来る…というような地形です。

施設には病院から学校のほか豊かさを実現するために欠かせないものはすべて
用意する計画です。
例えば介護施設のプランでは、メールマガジンでも何度も書いていますが、
「プライバシーを守りながらゆるい繋がりを持つグループ」には長寿が多い。
この村でもそのようなグループが機能するような理想的な施設を実現してみたい。
この“自立した村”で介護だけでなくいろいろなこと、実験をやってみたい
という方がいらしたら、ぜひ声をかけてください。
「この豊かさがいいよね」という発信を、ここからしていきたいのです。
このイラストの通りの理想的な場所はないかもしれませんが、今年、すくなくとも
これに近いような地形の場を特定するところまでもっていきたいと考えています。
土地の情報もお待ちしています!
(以上概略)

『夢・実践塾』会員 匂坂信吾さんの実践報告

「認知症・地域ケア研究所」開設



会員のおひとりである匂坂信吾さん(静岡県沼津市在住)が「ご自身の夢」、「職業生活での出来事」、「中村さんとの出会い」や「親友夫婦の教え」を得て現在の活動に至るまでの“実践”を、順を追って細やかにお話しくださいました。

長年の市役所勤務等を経て、昨年10月「認知症・地域ケア研究所」を立ち上げられた匂坂さん。
自治体の“住む人が住む喜びを”を理念に共鳴し仕事をされていたこと、退職後は介護付き優良老人ホームでの施設庁の経験を経て、また親しい方々の病気や痴呆の体験から、ご自身にできることを探ってこられたご様子がよく伝わってまいりました。
そして、NPO法人の提唱する「心身機能活性運動療法」、その創設者との出会いとご自身の得た学びについても、新聞記事や資料を見せながら教えてくださいました。
今後の実践として、「半年以内に基本的な修業を終え、一年以内に研究所を法人化、事業展開をはかりたい」という匂坂さん。
様々な困難にぶつかりながらも、夢に向かってまい進されるお姿がとても印象的でした。

匂坂さん、たいへん貴重なお話をありがとうございました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆その後会場を居酒屋へと移し、ほとんどの方が参加される形で懇親会が行われました!
残念ながら今回、私(事務局 東條)は都合により参加することができなかったのですが、会では聞くことのできなかった貴重なお話も飛び出し、大盛り上がりだったとのことです。


次回「夢・実践塾」の開催は3月の予定です。詳細は改めてメールマガジン等 でご案内します。

「夢・実践塾」は先を行く先輩方から学び、自分の夢を公開し、
仲間同士が経験と知恵を交換し合い、自分の人生に喜びを感じ、周囲の人に喜びを提供できる、還暦からの人生をそんな時間にしたいと考えている方を歓迎します。
ちなみに前回「第3回夢・実践塾」のレポートはこちらでご覧いただけます。

http://rise-up.jp/yumejissenjuku_3.html

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(「夢・実践塾」事務局スタッフ 東條)